派閥のキックバック問題で、安倍派の座長を務め自民党から離党勧告を受けている塩谷立衆院議員が9日、都内で開かれた自民党の静岡県選出国会議員による会議に出席した。会議は非公開で行われ、主に静岡県知事選の候補者選定について協議、情報を共有したが、塩谷衆院議員は冒頭、「出席の皆様、国民の皆様に大変なご迷惑をかけた」と謝罪、そして「おそらくこれが最後の(静岡県選出の自民の国会議員としての)出席になるだろう」と、離党をほのめかす発言していたことがわかった。 塩谷議員は4月4日、自民党の党紀委員会から2番目に重い離党勧告を受けているが、これを不服として再審査請求を検討している。会議後に塩谷衆院議員は再審査請求について「今週中に判断する。今週いっぱいが期限なので」と答えるにとどめたが、離党もやむなしと覚悟を決めている様子が明らかになった。
自民党の派閥パーティーを巡る「裏金」疑惑を巡り、安倍派の塩谷座長が10日、浜松市で取材に応じ、当面、座長にとどまり派閥運営を担う意向を示すとともに、議員辞職する考えは「今の時点でない」と述べた。 報道各社の取材に応じた塩谷氏は、安倍派のパーティー収入を巡る問題について、「国民に大変な政治不信を招いたことを、心からお詫び申し上げる」と陳謝した。 そして、「具体的な事実関係をしっかり把握する中で、今後、適切に対応していく」と強調したが、パーティー収入の一部のキックバックなど、事実関係について問われると「精査中だ」と繰り返した。 一方、今後の派閥運営を巡っては、暫定的にでも別の議員に移行させる考えがあるかとの質問に対し「今はない」と答え、引き続き座長として運営を担う意向を示した。 さらに、議員辞職する考えは「今の時点でない」と述べ、次期衆院選の出馬見送りについても「今は別に考えていない」とした。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く