28日に投開票された衆院3補選は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件など「政治とカネ」の問題が逆風となり、自民は、唯一候補を擁立した島根1区で敗れ、ほかの2選挙区の「不戦敗」と合わせ、全敗の結果に終わった。 【一覧】衆議院東京15区補欠選挙の立候補者プロフィル 衆院東京15区(江東区)補選では、ある諸派新人の陣営が、他の候補者の街頭演説中に大声を張り上げるなどし、「選挙妨害だ」との批判が続出した。この陣営は「候補者に認められた合法な行為だ」と主張するが、警視庁は公職選挙法に抵触する可能性があるとして警告を発出。国会で対策が議論される事態になっている。 問題となったのは、政治団体「つばさの党」の根本良輔氏(29)の陣営。告示日の16日には、JR亀戸駅前で行われた無所属の乙武洋匡氏(48)の第一声に現れた。選挙カーのクラクションを鳴らし、乙武氏らの演説にかぶせるように「どの面下げて立候補してい