吉野家ホールディングス傘下の「はなまるうどん」が中国から撤退する。一方、トリドールホールディングスが運営する丸亀製麺は、海外出店を加速中だ。 【写真あり】丸亀製麺は海外進出を加速 外食企業や経営者を多数取材し、B級グルメに関する著作の多いジャーナリストの鈴木隆祐氏が語る。 「数年前に『はなまるうどん』の本部を取材した際は、提供された資料に中国に進出していることを大々的に謳っていました。同社の中国進出は、丸亀製麺よりも1年早い2011年でした。 当時、両社は海外出店に対して強い競争心があり、双方の担当者がお互いに『よきライバルです』と認め合っていたのが印象深いです」 今回の中国撤退で、はなまるうどんの海外店舗はゼロに。一方、丸亀製麺も中国本土では苦戦しているものの、海外に214店舗を展開している。いったい、どこで差がついたのか。 「海外の『丸亀製麺』は、メニューや内装が日本とはまるで別の店舗