岸田文雄政権に、国民世論が厳しい審判を突き付けた。全国有数の「保守王国」である群馬県の県都・前橋市で4日、自民党と公明党が推薦して4期目を目指した現職市長が、野党側が支援した新人女性候補に惨敗したのだ。現職市長は、同県出身の小渕恵三元首相の元秘書だった。同日投開票の京都市長選でも、与野党相乗りの新人候補が、共産党の支援する新人候補に肉薄された。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて「国民の政治不信」が高まるなか、岸田首相は「派閥解消」で局面打開を図ったが、評判は良くない。最新の世論調査では、岸田内閣の支持率は過去最低水準に落ち込み、「政治とカネ」への対応も支持されていない。八方塞がりにも見える岸田自民党に、浮揚の手立てはあるのか。 【比較してみる】報道各社の内閣支持率 ◇ 「私自身の力不足が一番の原因。私自身の不明をおわびしたい」 前橋市の山本龍市長(64)は4日夜、立憲民主党など野
4日投開票の前橋市長選は、自民、公明両党推薦の現職が約1万4千票差で野党系新人に完敗した。現職陣営は、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る政治不信が背景にあったと指摘。4月末予定の衆院補欠選挙や次期衆院選が控える中、保守地盤が強く「自民王国」と呼ばれる群馬県の県庁所在地で起きた事態に、衝撃が走った。 【写真】前橋市長に野党系小川氏 女性初、自公推薦現職破る 「皆さんにおわびする。全て私の非力さゆえだ」。4日夜、現職山本龍氏(64)は市内の選挙事務所に集まった約250人の支援者らを前に深々と頭を下げた。 自民関係者は結果を踏まえ「今後の国政選挙への影響は必至だ。アリの一穴にならないよう気を引き締めたい」と語る。 山本氏は3期12年の実績を訴えて組織戦を展開し、新人小川晶氏(41)をかわす戦略で臨んだものの、苦戦を強いられた。選対関係者は裏金事件による逆風を認め「思うように支持が広がらな
事実上の与野党対決の構図となった前橋市長選挙は、無所属の新人で立憲民主党など野党側の議員が支援した小川晶氏(41)が、自民党と公明党が推薦した現職を破り、初めての当選を果たしました。 前橋市長選挙の開票結果です。 ▽小川晶、無所属・新。当選。6万486票 ▽山本龍、無所属・現。4万6387票 立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の議員から支援を受けた元群馬県議会議員の小川氏が、自民党と公明党が推薦し、4期目を目指した山本氏を破り、初めての当選を果たしました。 小川氏は、千葉県出身の41歳。 弁護士で、平成23年の県議会議員選挙から、4回連続で当選し、今回、前橋市長選挙に初めて立候補しました。選挙戦で小川氏は、子育て支援策の強化やクリーンな市政の実現などを訴えました。 その結果、立憲民主党や共産党などの支持層を固めたほか、いわゆる無党派層の支持を集めました。また、自民党の支持層からも一定の
23日夜に実施された知事選の開票作業=前橋市の市立前橋高校で2023年7月23日午後8時15分、西本龍太朗撮影 23日に投開票された群馬県知事選は投票率が過去最低の29・65%で、初めて3割を切った。「県の顔」を選ぶ選挙で有権者が示した意思は、多い順に、棄権111万3210票▽山本一太氏36万3559票▽石田清人氏7万7198票▽清水澄氏1万8534票▽白票など無効票9809票と不受理・持ち帰り8票。国政選挙や県議選の最低投票率も下回り、有権者の70・35%が投票を放棄したことは関係者に衝撃を与えた。【田所柳子】 再選を果たした山本氏は23日夜、投票率の低下について「本当に深刻だ。知事としても政治家としても県政にもっと興味を持ってもらい、投票率増加のため何をすべきか真剣に考えないといけない」と記者団に述べ、危機感をあらわにした。遊説中、知事選期間中であることを知らない有権者に出くわしたほか
群馬県知事選は23日に投票が行われ、現職の山本一太氏(65)(自民、公明推薦)が新人2人を破り、再選を果たした。 【写真】県内最大級の「道の駅」開業…温浴施設も
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