「阪神1-0DeNA」(11日、甲子園球場) 今季限りで阪神を退団する能見篤史投手(41)が、甲子園で行われた今季最終戦のDeNA戦でタテジマでのラストマウンドに臨んだ。1-0の九回に登板。先頭の細川に中前打を浴びたが、続くソトを併殺に打ち取るなど、試合を3人で締めた。虎一筋16年、先発、救援とフル回転した左腕がチームメートと虎党に別れを告げた。チームは60勝53敗7分けの2位で今季全日程を終了した。 【写真】ウイニングボールを岩貞へ―梅野も涙…最後まで格好良すぎや… ◇ ◇ 運命のイタズラか。阪神最後の登板は1点リードの九回だ。かつて拒否し続けた抑えのマウンド。能見は最速149キロで、通算2セーブ目を記録した。「決めていた」と先発時代、代名詞だったワインドアップからの投球。その姿に梅野が、岩貞が、大山が泣いた。 「本当にありがたい。それしかないよ。いつクビになってもおかしくなかった俺を