【日本の解き方】 政治団体「つばさの党」代表らが公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された。法改正の議論も進んでいるが、こうした妨害が繰り返されることはないのか。選挙活動の自由を守り、妨害行為を防ぐには何が必要なのか。 【写真】ピースする様子も…警視庁に入る黒川敦彦容疑者 つばさの党の関連先は5月13日に家宅捜索を受け、17日に党代表の黒川敦彦、幹事長の根本良輔ら3容疑者は逮捕された。 公選法225条には、選挙の自由妨害罪として、「交通もしくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもって選挙の自由を妨害したとき」は、4年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金に処するという条項がある。 筆者は、家宅捜索の後に逮捕されるかどうかがポイントだと思っていた。容疑者らは家宅捜索後も反省の色なく、根本容疑者は13日にX(旧ツイッター)に「候補者以
衆院東京15区補欠選挙を巡る選挙妨害事件で幹部が逮捕された政治団体「つばさの党」を巡っては、警視庁捜査2課が運動に加わっていたスタッフらも含めて組織の解明を進めている。ただ、関係者によれば逮捕された代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人が運営の大部分を担い、組織基盤は未整備だったという。3人の逮捕直後、支援者らは警視庁本部などに抗議を行ったが、党の運営や活動方針について温度差が生じるなど、組織力の低さがあらわになっている。 【写真】カメラに向かって笑顔…送検のため警視庁城東署を出る黒川敦彦容疑者 「党員と呼べるのは(逮捕された)3人ぐらい。あとは私と、そのほか、党員になりたいという人が何人か…」 黒川容疑者の内縁の妻で、党の広報を担当する埼玉県朝霞市議の外山麻貴氏(52)はこう話す。「党規約など、基盤をこれから固めていく段階だった」と悔しさもにじませた。 事件となった妨害行為については「やりす
衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、警視庁捜査2課に逮捕された党幹部らが、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を検討していることが24日、関係者への取材で分かった。幹部らが逮捕されて1週間。捜査2課は引き続き捜査を続ける。 【グラフィックでみる】「つばさの党」組織図 捜査2課が公選法違反(自由妨害)容疑で逮捕したのは、党代表の黒川敦彦容疑者(45)、党幹事長の根本良輔容疑者(29)、運動員の杉田勇人容疑者(39)の3人。 黒川容疑者は4月25日、江東区内で記者会見し、知事選への出馬を表明した一方、根本容疑者も出馬の意向を示すなど、党は複数の候補者を擁立する方針を示していた。ただ、ある関係者は「複数候補者とすると資金的に厳しい」と説明。黒川容疑者に一本化する意向を示している。 公職選挙法では、「禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまで
国民民主党の玉木雄一郎代表(左から2人目)、小池百合子東京都知事(同4人目)らも応援に駆けつけた、衆院東京15区補欠選挙に出馬した乙武洋匡氏(左端)の演説を妨害する根本良輔容疑者(4月12日JR亀戸駅前) 「ヘイヘイヘ~イ!」。人を食ったような掛け声で、選挙妨害を繰り返したつばさの党幹部が逮捕された。警視庁が異例の逮捕に踏み切った裏には、憲法で保障された「表現の自由」の侵害に苦慮しながらも、メディア戦略によって組織としてメンツを保持しようとする姿が透けて見えた。 【写真】逮捕後も笑顔でカメラにWピースをする「つばさの党」代表 ■標的に徹底的な罵声 前代未聞の選挙妨害は、衆院東京15区補選の告示日から始まった。4月16日、JR亀戸駅前で行われた候補者で作家の乙武洋匡氏の出陣式となる街頭演説には、支援する小池百合子都知事や国民民主党の玉木雄一郎代表も詰め掛けて華々しいスタートを切る、はずだった
公職選挙法の改正でネット選挙が解禁になったのは’13年である。 所管する総務省は今年4月の衆院東京15区補選で「つばさの党」が、相手陣営を大音量で攻撃し選挙カーを追いかけて妨害し、それを動画で生配信するような動きがあるとは思ってもいなかった。 【実名公開】「裏ガネ総選挙」で落選する議員の全実名はこちら…! 「選挙の自由と表現の自由があり、法改正をしなければ規制は難しい」といわれていたが、警視庁は現行法の選挙の自由妨害容疑で、黒川敦彦代表や根本良輔幹事長を逮捕した。 警視庁は「徹底的に捜査する」(捜査幹部)と本気である。理由は、つばさの党が上げた動画が約40本、総再生回数が250万回以上で、彼らが選挙活動をビジネスにしていること。「落選運動ビジネス」と都知事選への出馬を表明している根本容疑者自身が明かしており、当選が目的ではなく、ビジネスのための「炎上商法」となっている。 小政党は、SNSで
元放送作家の長谷川良品氏が、政治団体「つばさの党」の選挙妨害事件で独自見解を披露した。 【写真】逮捕された黒川容疑者と根本容疑者 警視庁は17日、4月の衆院東京15区補選で他陣営の街頭演説を妨害した公選法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表、根本良輔幹事長、杉田勇人組織本部長の3人を逮捕。認否は明らかになっていない。 捜査2課は2006年の近未来通信をめぐる投資詐欺事件以来となる特別捜査本部を設置するなど、捜査に本腰を入れている。 長谷川氏は21日までに自身のユーチューブチャンネルを更新。つばさの党がアップしている動画について「基本的に人間というものは撮影する側に感情移入してしまう。例えば『つばさの党』の動画を中心に視聴していると、あのような傍若無人なふるまいでさえ、少なからず共感してしまう部分があるので注意が必要です」と警鐘を鳴らした。 その上で「しかもあの『ヘ
公職選挙法違反の疑いで逮捕された「つばさの党」の幹部らが、警視庁本部庁舎の前で行った抗議活動で、「不当に逮捕したら殺す」などと過激な発言を繰り返していたことがわかった。 「つばさの党」の黒川敦彦容疑者(45)と杉田勇人容疑者(39)ら3人は4月、衆議院補欠選挙で、ほかの候補者の演説を妨害した疑いが持たれている。 3人は、家宅捜索の2日後の15日に、警視庁本部前で抗議活動を行っていたが、警察官の個人名を挙げるなどして過激な発言を繰り返していた。 杉田勇人容疑者(39)「不当にパクったら、出てきたあとにつけ回して、家で皆殺しにしてやるからな。実際殺さないけど、そういう気持ちだから覚悟しとけよ」 こうした過激な発言や個人の自宅前に行くことが、被害届を取り下げさせる結果につながりかねない悪質な行為と警視庁が判断したとみられる。
衆院東京15区補選の最中に東京都知事選への出馬を表明したつばさの党の黒川敦彦容疑者(右)と根本良輔容疑者=4月25日、江東区 衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、公選法違反(自由妨害)容疑で逮捕された党代表、黒川敦彦容疑者(45)ら3人が、複数の陣営に対して少なくとも15回以上にわたり妨害行為を繰り返していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。3人の行為に複数の協力者がいることも判明した。 【写真】ピースする様子も…警視庁に入る黒川敦彦容疑者 黒川容疑者やつばさの党から出馬して落選した幹事長、根本良輔容疑者(29)ら3人は、補選に出馬していたほかの候補の演説場所に近づいて、拡声器を使って大音量を流して演説を妨害。「カーチェイス」と称して、他候補の選挙カーを追尾し、拡声器で罵声を浴びせるなどしていた。 特別捜査本部は選挙期間中、黒川容疑者らが演説を
衆議院の補選で演説を妨害したとして「つばさの党」の代表らが逮捕された事件で、警視庁が演説妨害を5件以上確認していることがわかりました。 【映像】演説妨害をする「つばさの党」代表ら 「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人は4月、乙武洋匡候補の演説中に拡声器を使うなどして演説を妨害した疑いがもたれています。警視庁には他の陣営からも被害相談が寄せられています。 その後の捜査関係者への取材で、警視庁が同様の「演説妨害」を5件以上確認していることがわかりました。また、「交通妨害」も10件以上、確認しているということです。警視庁は、これらの行為も立件を視野に捜査を進める方針です。(ANNニュース)
4月の衆院東京15区補選を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された団体代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人のほか、支援者ら数人も他陣営に対する妨害行為に関与した疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は妨害行為が組織的に行われたとみて、団体の活動実態を調べている。 【写真】笑顔でピースサインをしながら警視庁に入る「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者 黒川容疑者と団体幹事長でIT会社社長の根本良輔容疑者(29)ら3人は補選告示日の4月16日、東京都江東区のJR亀戸駅前で、対立候補者らが街頭演説中、拡声機を使って大声を張り上げるなどして、選挙の自由を妨害した疑いが持たれている。補選期間中、同団体による他陣営への演説妨害や交通妨害は、少なくとも計15件に上った。 捜査関係者によると、同団体は一連の妨害行為をSNSや動画投稿サイトで公
政治団体「つばさの党」幹部らが他陣営の選挙活動を妨害したとして逮捕された。選挙の自由との兼ね合いから警視庁は慎重に捜査し、「限度を超えた」として異例の立件に踏み切った。事件の背景には過激動画の投稿で注目を集める手法が指摘される。SNS時代の選挙活動はどうなるのか。 【動画】他候補の街頭演説中に大音量で話す「つばさの党」メンバー 他候補への妨害行為を繰り返した衆院東京15区補選で、立候補した根本良輔容疑者(29)は最下位の約1100票で落選した。 だが、選挙後も黒川敦彦(45)、根本両容疑者らは各地で「抗議街宣」を重ねた。対立候補の乙武洋匡氏を支援した小池百合子都知事の自宅や、つばさの党に批判的な著名人の自宅周辺、警視庁本部庁舎前などだ。 党事務所などが家宅捜索を受けた5月13日には、捜索後にユーチューブ上で「これから都知事宅に行く」と宣言。実際に小池知事宅前に行き、騒ぎを起こした。 容疑者
公職選挙法違反(自由妨害)容疑で逮捕された政治団体「つばさの党」代表、黒川敦彦(45)と同団体幹事長、根本良輔(29)両容疑者は衆院東京15区補選の最中に7月の東京都知事選への出馬表明を行っていた。補選同様、都知事選でも過激な活動のインターネット配信を行って世間の注目を浴びるだけでなく、候補予定者となることで警察の捜査・逮捕を回避しようとした可能性がある。 【写真】タスキ姿で現れた根本候補が乱入、音喜多氏に対して紙を向けていた 補選期間中の4月25日、街頭活動の合間に江東区内で会見を行った両容疑者は都知事選に出馬する考えを明らかにした。 「(都知事選出馬で)すごいことになる」 会見でこう語った根本容疑者。つばさの党として両容疑者を含む50人を擁立して都内のあらゆる場所に選挙カーを走らせ、小池百合子都知事のネガティブキャンペーンを展開すると宣言した。 出馬表明の背景にはインターネットで動画の
逮捕され、警察車両内でピースサインを見せる「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(中央)(写真・時事通信) 4月28日に投開票された衆院東京15区補欠選挙の選挙期間中に、他陣営の演説を妨害したとして、警視庁捜査2課は5月17日に公選法違反容疑で政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)、同党幹事長で同補選に立候補した根本良輔容疑者(29)、運動員の杉田勇人容疑者(39)の3人を逮捕した。 「逮捕容疑は、補選告示日の4月16日、江東区のJR亀戸駅前で無所属の乙武洋匡候補(48)が選挙カーの上で演説中、電話ボックス上などから拡声器で怒号をあげて演説を妨害した『選挙の自由妨害』の疑いです。複数の陣営からも被害届が出されていて、さらに選挙カーを追いかけた交通妨害でも調べが進んでいます。 警視庁は容疑者たちに警告をしていたのですが聞き入れず、悪質性が高いとみて、逮捕に踏み切ったようです。いずれに
警視庁本部前で話すつばさの党幹事長の根本良輔容疑者。後ろにいるのは代表の黒川敦彦容疑者=2024年5月15日午後3時2分、東京都千代田区霞が関2丁目、三井新撮影 4月の衆院東京15区補選で他陣営の街頭演説を妨害したとして、政治団体「つばさの党」の幹部3人が公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された事件で、団体の支援者らが、妨害行為を映した動画の配信や車の運転を担っていたことが捜査関係者への取材でわかった。支援者ら10人前後が幹部と集団生活しており、警視庁は活動の実態を調べる。 【画像】移送される車両内で黒川容疑者は笑顔でピースサイン。警察の判断は…… 17日に逮捕されたのはつばさの党の幹事長で同補選に立候補し落選した根本良輔(29)、代表の黒川敦彦(45)、幹部の杉田勇人(39)の3容疑者。捜査2課によると、3人は共謀し、同補選告示日の4月16日午前11時~11時50分ごろ、東京都江
逮捕容疑となった告示日の4月16日、亀戸駅前で電話ボックスの上に座って乙武氏(奥)の街頭演説を妨害する根本良輔容疑者 衆院東京15区補欠選挙(4月28日投開票)で無所属新人・乙武洋匡氏(48)陣営の街頭演説を妨害したとして、警視庁捜査2課は17日、公選法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」代表・黒川敦彦容疑者(45)と、党から出馬し落選した幹事長・根本良輔容疑者(29)、党幹部・杉田勇人容疑者(39)の3人を逮捕した。元候補者や陣営が他陣営への選挙妨害を巡り逮捕されるのは極めて異例。同課は同日、特別捜査本部を設置した。 逮捕容疑は共謀して告示日の4月16日午前、亀戸駅(東京都江東区)前であった乙武氏陣営の街頭演説中、電話ボックスの上に座るなどしながら拡声機を使い、演説に重ねるように大音量で主張を訴えるなどして妨害した疑い。演説には小池百合子東京都知事らも参加していた。3人の認否
衆院東京15区補欠選挙を巡り公選法違反(自由妨害)の疑いで政治団体「つばさの党」の代表ら3人が逮捕された事件で、落選した幹事長根本良輔容疑者(29)が補選中、妨害行為の様子を配信した動画の中で「広告収入が増えている。落選運動をビジネスにしたい」と話していたことが19日、分かった。警視庁捜査2課は過激な行為を繰り返して再生回数を増やし広告収入を得る狙いがあったとみて調べている。 補選期間中、つばさの党のユーチューブチャンネルには妨害などの様子を伝えるライブ動画約40本が投稿された。19日時点の再生回数は計約250万回、チャンネル登録者数は約25万人に上る。 根本容疑者は動画の中で「選挙にさえ出れば合法的にやれる。ぜひみんなもやってほしい」「再生回数半端じゃない。これが究極の落選運動だと思うので、はやらせたい」などと語っていた。 同課は19日、党代表黒川敦彦容疑者(45)や根本容疑者ら3人を送
衆議院東京15区補欠選挙を巡る選挙妨害事件で、逮捕された「つばさの党」の代表ら以外にも、団体のスタッフがほかの候補者の選挙活動を妨害していた疑いがあることがわかりました。 政治団体「つばさの党」の黒川敦彦容疑者や根本良輔容疑者ら3人は、先月、衆議院東京15区の補欠選挙の対立候補の街頭演説を拡声器で怒号をあびせるなどして、妨害した疑いで19日朝、送検されました。 捜査関係者によりますと、これまでの調べで「つばさの党」による演説の妨害は5回以上、対立陣営の車を追いかける交通妨害は10回以上、確認されたということです。 「つばさの党」のスタッフらは、根本容疑者の自宅に10人前後で、集団で生活していて、妨害行為は黒川容疑者らを中心にスタッフや支援者も加わり、運転役や撮影役など役割分担して組織的に行われたとみられることもわかりました。 警視庁は、妨害行為に関与したスタッフらの一部は、公職選挙法違反に
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