ヤクザ事務所へのガサ入れのような物々しさだった。先の衆院東京15区補選で他陣営の街頭演説を妨害したとして、警視庁捜査2課が13日、公選法違反(選挙の自由妨害)の疑いで政治団体「つばさの党」の事務所などを家宅捜索。与野党問わず選挙妨害への規制強化の声が高まっているが、市民の自由を奪いかねない「デマ」には要注意だ。 ◇ ◇ ◇ つばさの党の黒川敦彦代表(45)、出馬・落選した根本良輔氏(29)の自宅にもガサが入った。告示日に国民民主・都民ファーストの会推薦の乙武洋匡氏の街頭演説中、近くで大音量の演説をするなどの行為が公選法に抵触するとして、2人は選挙期間中に警告を出されていた。 国政選挙で候補者を出した政治団体が他陣営への選挙妨害を巡り、強制捜査を受けるのは異例だ。 事務所の建物入り口には、甲冑のような防具をまとった機動隊員を配置。反社組織さながらの扱いには、捜査当局の「一罰百戒」「みせし