立憲民主党の小西洋之参院議員は29日の参院予算委員会の集中審議で、自民党派閥パーティー収入不記載事件を受けた派閥幹部の対応を問題視した。死去した安倍晋三元首相に責任を押し付けるような主張や派閥の会計責任者のみが起訴される状況について「死人に口なし」「トカゲのしっぽ切りはおかしい」と訴え、岸田文雄首相(自民党総裁)の対応を求めた。主なやり取りは以下の通り。 【表でみる】衆参予算委員会での主なやり取り ■忠節持った会計責任者だけ起訴 小西氏「昨年の自民党派閥の裏金事件。検察は全国から100人といわれる検察官を動員したが、結果は大山鳴動して鼠一匹。そして、安倍元首相をはじめとする亡くなった方々のせいにする。『派閥の会長と事務局長がキックバックを決めていた』『自分たちは派閥の最高幹部だけど何も知らない』と。いわば死人に口なし。長年、忠節を持って働いた会計責任者だけが起訴され、政治家は起訴されない。