過去に世間を騒がせたニュースの主役たち。人々の記憶が薄れかけた頃に、改めて彼らに光を当てる企画といえば「あの人は今」だ。今回紹介するのは、2014年に大韓航空機「ナッツ・リターン事件」を起こした女性副社長、通称「ナッツ姫」の凄絶なその後である。 【写真を見る】6億円の豪邸を差し押さえられた「ナッツ姫」 *** 韓国を代表するフラッグキャリア「大韓航空」。この名門航空会社の看板に泥を塗るような事件が起きたのは、2014年12月のことだった。ニューヨークのJFK国際空港から韓国・仁川に向けて飛び立とうとしていた大韓航空機が突然、搭乗口に引き返してしまったのだ。 世にいう「ナッツ・リターン事件」である。 原因は同機のファーストクラスに搭乗していた大韓航空の副社長(当時)、趙顕娥(チョヒョンア)氏(40)=当時=にあった。大韓航空の親会社であり、韓国十大財閥の一つに数えられる「韓進グループ」のオー