ネットにおける誹謗中傷が社会問題とされるようになってから時間は経っているが、依然、折に触れて棘は表出する。コラムニストのオバタカズユキ氏が考察した。 * * * 新規感染者数が減ってきたとはいえ、まだまだ新型コロナウイルスに感染する可能性は誰にでもある。そして、いつどこでどのように感染したのか不明である場合がとても多い。だから、感染者に対してその責任を問うたり、批判をしたりといった行為はナンセンスで、あってはならない、との社会的コンセンサスがとっくに取れているはずである。 なのに、だ。2月24日の夕方から夜にかけて「木村英子参院議員がコロナ感染」というニュースが流れると、ネット上に大量の批判的書き込みが湧いてきた。誹謗中傷の声が飛び交ったのだ。 木村議員は、山本太郎代表が率いるれいわ新選組公認で、2019年7月の参議院議員選挙で比例区当選した人物。幼少期に事故で頸椎を損傷、脳性麻痺と診断さ
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