バブル期の大量採用時代にビジネス社会にデビューしたバブル入社組。現在アラフィフを迎えている。その世代の評判が「今すこぶる悪い」と人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏は言う。自身同世代である相原氏は、バブル入社組への応援歌として新書『バブル入社組の憂鬱』(日経プレミアシリーズ)を刊行した。この世代が現役生活の残された時間を有益に過ごすには、どうすればいいのか、本書の一部を抜粋して連載で紹介する。ここまで2回にわたって役職定年をうまく乗り切った3人について考えてきたが、今回はうまく適応できなかった2人の事例を見ていこう。 ◇ ◇ ◇ 役定社員が2人いる職場の若手社員の声うちの課は8名のうち、2名は役職定年(役定)のベテラン社員だ。AさんとBさん、タイプの違った2人だが、正直言って、いずれも困ったオジサンなのだ。課長をはじめ、皆手を焼いている。 メンバーたちは陰でふたりを"やくていさ