ササを食べたり、木に登ったりと、いつも愛くるしい姿を見せてくれるパンダですが、実は、定期的に腹痛になり苦しむそうです。「あのかわいらしい顔が苦痛にゆがむなんて…」と思うと、いてもたってもいられなくなり、パンダを6頭飼育している「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)の飼育担当者に聞きました。 おなかを抱え、丸まって動かないQ.パンダが定期的に腹痛になるのは本当ですか。 担当者「はい。パンダは、繊維質が多くて硬い竹やササを主食とするため、自らの腸を保護する腸粘膜が傷ついて定期的に排せつされ、また、新しい粘膜が作られるのです。傷ついた古い粘膜は通常、便と一緒に排せつされますが、竹やササの採食量が少なくなった場合、便の量も減り、粘膜がうまく排せつされないことがあります。そうしたときに、腹痛のような症状が現れます」 Q.腹痛のとき、パンダも人間と同じようにおなかを抱えて痛がるのですか。 担当者