はじめに もう文字列の置換で sed コマンド使うの禁止して良いんじゃないですかね? 言いすぎだとわかってあえて言っていますが。 悪い書き方(外部コマンドに頼る方法) # 変数 line に入ってる文字列を echo コマンドで出力して sed コマンドに渡し、 # sed の s コマンドで "from" を "to" に置換して出力したものを ret 変数で受け取る ret=$(echo "$line" | sed "s/from/to/")
はじめに 1992 年に POSIX でシェルが標準化されて以来、シェルスクリプトの数値計算に expr コマンドは使いません。expr コマンドを使って計算していたのは Bourne シェル(古い UNIX の sh)時代の話で、現在の POSIX sh (dash、bash、ksh 等)時代では数値計算に expr コマンドは不要です。今どきはシェルの機能だけで整数の計算を行うことができます。「今どき」って一体いつからだって話なわけですが……。 注意 シェルスクリプトでパフォーマンスの話をするとすぐに「他の言語で〜」という方がいますが、私はどんなことにでもシェルスクリプトを使えなんて一言も言っていません。パフォーマンスを気にしている理由は、そこが実際にシェルスクリプトのボトルネックになるポイントだからです。そもそもシェルスクリプトと一般的な言語は言語設計レベルで得意なことが違います。ユ
POSIX 準拠のシェルスクリプトでは find | xargs よりも find -exec {} + を使うべき!ShellScriptBashshellPOSIX はじめに find の出力を xargs にパイプで渡すというのはよく見かける使い方ですが、find -print0 | xargs -0 が使えない POSIX 準拠のシェルスクリプトでは find -exec {} + を使った方が良いです。安全かつ十分に速いからです。よく見かける -exec {} ; ではなく -exec {} + ですので間違えないようにしてください。多くのケースでは + の方が優れているのですが ; ばっかり使われているのを見ると、意外と知られてない気がします。 少しだけ予備知識として、-exec {} ; は -exec {} \; と ; をバックスラッシュでエスケープするのがよく見る使い方
先日、同僚と「世の中のエンジニアはターミナルにどんなalias設定をしているんだろう?」という談義になったので、GitHub上の1000リポジトリのコードから調査してみました。 2019/04/10 コメントを元に微修正しました。コメントくださった方々、ありがとうございます。 2019/04/11 こんなのも書いてみました。 よく使われているvimrcの設定ランキング 2019/04/15 プラグイン版も書きました。よく使われているvimのプラグイン top20 aliasとは wikipediaより UNIXなどにおいてコマンドを別名で登録したもの。別名を登録するコマンド名。 長いコマンドやいつも利用するオプションを毎回入力するのは手間ですよね? ターミナルの設定ファイルにaliasを記述することで、別名として定義することが可能というわけです。 調査方法 GitHub APIを利用 do
κeenです。雰囲気でシェルを使ってる人が多いとのことだったので少しばかり込み入った知識を。 あと一応POSIX準拠かどうかも気にしながらやっていきます。 基礎知識編 シェルの種類 まず、POSIXにシェルが定義されています。 これに最低限の機能で準拠しているものをPOSIXシェルと呼ぶことにします。いわゆる/bin/shです。具体的な実装はbsh、ash、dashあたりでしょうか。 最低限の機能以上に色々拡張されているシェルを拡張POSIXシェルと呼ぶことにします。具体的な実装はbash、zsh、kshなどでしょうか。 ここでは触れませんがPOSIX準拠でないシェルも存在してcshやtcshなどのシェルがあります。あと確か最近話題のfishも違ったような。 さて、1つ問題になるのは普段使いのコマンドラインはおおむね拡張POSIXシェルでしょうが、サーバで使うシェルやデプロイスクリプトで呼
「確かに人事にはLinuxができる人が欲しいとは言ったが、まさか顔合わせでcurlとgrepでプリキュア全員の名前を端末で出力するような奴が来るとは思わなかった。」 — ぐれさん (@grethlen) 2014, 10月 21 クローラー/Webスクレイピング Advent Calendar 2015の7日目です。 IT企業を志望する就活生の方々は「FizzBuzzで100まで数えろ」とか「素数を表示しろ」とかいきなり言われても、得意な言語でならサクッと実装できるスキルは身につけておきたいですね。いつ面接で聞かれるかわかりません。 そして当然のごとく「プリキュア全員表示しろ」と言われても対応できるようにしておくべきでしょう。文字列処理、Webスクレイピングの基本が身についているかどうかがこの問い一つでわかります。面接で既に出題された方も少なくないのでは? そこで、いくつかのアプローチでW
いつまで経っても終わらないから帰れない… 途中で終了してしまうと困るので、ログアウトしても終了しないように。 作業の流れ Ctrl+Zでコマンドの中断 bgでバックグラウンドに回す jobsでジョブの確認 disownでログアウトしても実行されるようにする 実際のコマンドだと
不慣れな環境を不意にいじった時にあるあるネタ。 とりあえずー とか言って勢いで書いたsetupスクリプトを実行してみたら意外と時間かかって、 ちょっと目を離した隙にsshの接続が切れちゃいました! 。。。ありますよね。ほんとよくありますよね。 そうなる予感はあったんだ なんて後の祭りです。ふとした油断から、screenもnohupすらも使わずにやってしまって、こんなことに。 shellがHUPしなかったからプロセスは生きてるものの、ログが見れないから進行状況がわからない。 うまく行ってるのかどうかモヤモヤした気持ちのまま、プロセスが終わるのをじっと待つ。。。 まぁ実に切ないです。 こんな時、いつも思うこと。 このプロセスの出力、もっかいstdoutに繋げられたらいいのに。。。 はい。というわけでつなげましょう。 長い前座ですみません。 切り離したプロセスを用意 #!/bin/bash wh
ときどき新しくディレクトリを作成するときに、 以下に示したように何らかの仕事をするためにすぐに新しいディレクトリに移動するかもしれません。 # mkdir -p /tmp/subdir1/subdir2/subdir3 # cd /tmp/subdir1/subdir2/subdir3 # pwd /tmp/subdir1/subdir2/subdir3mkdir と cd を1つのコマンドに結合したらよいのではないでしょうか? ~/.bash_profile に次の記述を追加し再ログインします。 $ vi .bash_profile function mkdircd () { mkdir -p "$@" && eval cd "\"\$$#\""; }これで次に示したように1つのコマンドを使用して mkdir と cd を同時に実行します。 # mkdircd /tmp/subdir1/
Landscape トップページ | < 前の日 2004-03-27 2004-03-28 次の日 2004-03-30 > Landscape - エンジニアのメモ 2004-03-28 シェルのリダイレクトにまつわる失敗 当サイト内を Google 検索できます * シェルのリダイレクトにまつわる失敗この記事の直リンクURL: Permlink | この記事が属するカテゴリ: [bash] シェルのリダイレクトについての理解が不十分なためにやってしまった失敗。 標準出力も標準エラー出力も /dev/null に捨てたいとき、間違えて以下のようにしてしまうことがときどきあった。最近はやらなくなったが。 # 間違い $ command 2>&1 >/dev/nullこれだと command の標準出力は /dev/null に向けられるが、command の標準エラー出力は画面に向いてし
シェルからでも重い処理というのはちょこちょこあって、例えば超デカいログファイルを移動して圧縮したりというお仕事は世界中のあらゆる場所で毎日行われていたりする。コマンドラインからでも大量の圧縮済みログファイルをいっぺんに展開したい、とか。 あるディレクトリ以下に存在するたくさんのファイルを(圧縮済みのものを除いて)全部 bzip2 圧縮したい!と思ったら、とりあえずさくっと次のようにコマンドラインで叩けばいい。 $ find . -not -name '*.bz2' | xargs bzip2 これで、まあそんなに問題なく効率的にbzip2圧縮ができる。だがしかし。 最近は複数コアのCPUが普通に転がってるし、あまつさえHyperThreadingが有効になってたりしてOSから見える論理CPU数がハンパない。普通に8とかある。その一方で複数コアを使用してくれるコマンドというのはあんまりなくて
●背景 P言語つかうようになって ~/bin の下に沢山スクリプトファイルを作ってしまってウザくなってきた。 そこで、小さなスクリプトプログラムは、シェルのヒアドキュメントの上に書いてしまうことにした。 これをスマートに行なうには、ヒアドキュメントをシェル変数に格納することが必要になる。 ● シェル変数にヒアドキュメントを代入する $ bar=`cat <<'EOF' > This is a pen. > That is a desk. > EOF > ` # そのままエコーすると改行が失なわれる $ echo $cat This is a pen.That is a desk. # ダブルクォートすると改行も再現される $ echo "$cat" This is a pen. That is a desk. ● ヒアドキュメント中に書いたスクリプトを実行する #!/usr/bin/env
最近、会社でシェルの操作方法について教えているのだが、 pgrep / pkill / skill / pidof といった 便利なプロセス操作系コマンドを知らない人が実に多い。 プロセスを殺すというのは、よくある作業なので 今回はコレについて書いてみる。 たとえば、これらのコマンドを知らない人が、 指定した名前のプロセスを kill する手順はだいたい 以下のようなものになることだろう。 $ ps aux | grep プロセス名 | grep -v 'grep' # コマンドの出力結果から pid を目で確認 12345 ... .. hoge .. .. $ kill 12345 この作業は非常に面倒で退屈だ。 もし殺さなければならないプロセスがたくさんあったときは どうするのだろうか。 おまけに、grep コマンド自身が候補に含まれてしまう事があるのだが、 grep -v grep
今回から何度かに分けてシェルスクリプト(主にbash)の小技を紹介する予定です。まずは第一弾として、変数の特殊な参照方法を紹介。 変数の特殊参照方法 変数の状態に応じて振る舞いを変える特殊な参照方法。変数に値が設定されていない場合に一時的に値を与えて参照する、などの特殊な参照が可能。知っているとなかなか便利な機能ではあるが、これらをむやみに使用するとシェルスクリプトの可読性が低下し、思わぬバグを生む可能性があるので、あまり多用はしないほうがよさそう。 参照方法 参照結果 ${VAR=aaa} 変数 VAR が未使用の場合に限り、変数VARへ文字列「aaa」を代入し文字列「aaa」を返す。変数VARがNULL値を含み既に使用されている場合は、変数 VAR への代入を行わず、変数 VAR の値を返す。 ${VAR:=aaa} 変数 VAR が未使用もしくは NULL の場合に限り、変数 VAR
前回(bashによるシェルスクリプトの小技(1))に引き続き、シェルによって自動的に値が設定される特殊な変数について紹介する。特殊な変数を参照することにより、様々な情報を取得することができる(ただし、これらの変数には自分で任意の値を設定することはできない)。 さて、まずは特殊変数を一覧でまとめてみる。お馴染みのものが多いが、最後の2つ(特に最後のPIPESTATUS)についてはきっと今まで知らなかった人もいるんじゃないだろうか。シェルの中でパイプすると途中のコマンドのリターンコード、拾えないとか思っていませんか?今回のポイントとしては、「1. PIPESTATUS変数について」と「2. 特殊変数 $@と$*の違いについて」の2点を主に説明する。 特殊変数一覧表 変数名 自動的に設定される値 $? 直前に実行されたコマンドの終了ステータスが設定される変数。正常終了の場合は「0」、異常終了の場
$ ls hoge1.txt fuga1.txt piyo1.txtというファイル群に対し、ファイル名に含まれる番号だけを変えて $ ls hoge2.txt fuga2.txt piyo2.txtとなるようにしたくて、調べてた。 最初は、 $ for a in `ls *1*`; do mv $a `echo $a | sed "s/1/2/"`; doneというのしか思いつかなくて、なんともカッコ悪いし、俺馬鹿なの?死ぬの?とか思ったけど、どうやら $ for a in `ls *1*`; do mv $a ${a/1/2}; doneという方法が良さげ。 変数展開にこんなに応用技があるとは知らなかったわ〜。 http://matsui.homeunix.com/index.php?Bash%A5%B7%A5%A7%A5%EB%A5%B9%A5%AF%A5%EA%A5%D7%A5%C8
perl - the best friend of find(1) 404 Blog Not Foundを見てて、シェルについて書いてみたくなりました。 丁度、Linuxを学ぶための10個の効果的な方法で言及したシェルを覚えた経緯を詳しく書いてみたかったのでだらだらと書いてみる。 前回書いた内容がこちら。 順を追って解説していきます。 シェル覚えた経緯。 第一段階としてはパイプラインを覚える | 第二段階はsort や grep など、パイプラインで処理するのに便利なコマンドを覚える。 第三段階でls | awk '{print $2}' とかやってみて、スペースで区切られた2列目が表示される事に感動してみる。 第四段階でls | awk '{print "ls "$2}'でコマンドを作ってみてls | awk '{print "ls "$2}'|sh でコマンドをばーっと処理してくれる事
タイトルの通りですが、xargsコマンドの便利さを紹介する記事を書いてみました。xargsは私が大好きなコマンドの一つで、標準入力から渡されたファイル名などを引数とみなして、別のコマンドの引数として起動するというものです。 例えばfindで見つけたファイルを全部削除したい場合、xargsなしでも下記のように書くことができます。
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