厚生労働省は18日、新型の豚インフルエンザの国内産ワクチンを、呼吸器の病気など、9種類の病気の患者に優先的に接種する案を明らかにした。厚労省が関係学会の意見などをふまえてつくった重症度などの基準を満たす人が対象になる。 (1)呼吸器の病気(2)心臓病(3)腎臓病(4)肝硬変(5)神経の病気(6)血液の病気(7)糖尿病(8)悪性腫瘍(しゅよう)などで免疫が抑えられた状態(9)子どもの病気の9種類。子どもの病気には(1)〜(8)以外に重症心身障害児らが含まれる。 これらの病気以外の患者にも、医師の判断で接種することは可能という。同日、都内で開かれた専門家会議で示され、大筋で了承された。今月中に正式決定する。 国内産ワクチンの年度内の生産量は約1800万人分にとどまる可能性がある。このため、厚労省は医療従事者を最優先にし、続いて妊婦や重症化しやすいリスクの高い持病のある人に接種する案を作成