小さないのち ある日突然 福島県在住の津久井利広さん(45)、れいさん(36)夫妻の長女りのちゃんが亡くなったのは10年1月8日。郡山市の認可外保育園に預けて3日目だった。「心肺停止で病院に運ばれた」。園からの連絡で駆けつけたが、そのまま、1歳と8日の生涯を閉じた。 死因は「乳幼児突然死症候群(SIDS)の疑い」と告げられた。朝まであんなに元気だったのに、なぜ。娘がうつぶせ状態だったこと以外、警察に聞いても、保育園に聞いてもよくわからなかった。 夫妻は夜、保育園を訪ね、勤務を終えた第一発見者の保育士に尋ねた。「本当のことを話して」。昼食中に泣き出した娘は、うつぶせでバスタオルや毛布を頭からかけられるなどして約40分放置されていた、と聞いた。 死因は二転三転した。死亡診…