大阪府の審査基準を満たしていなかったのに、府は学校法人「森友学園」(大阪市)が豊中市に小学校を新設する認可申請を私学審議会(私学審)にかけ、「認可適当」の答申にこぎ着けていたことが問題となり、松井一郎知事(日本維新の会代表)も「検証が必要」と口にせざるを得なくなっています。 大阪府の「私立小学校及び中学校の設立認可等に関する審査基準」によると、校地は「自己所有であること」が原則です。所有者が国、地方公共団体などの公共的団体である場合は例外的に借地を認めていますが、借地の上に校舎を建てることはできません。 前例ない事態 森友学園が小学校設立の認可申請をした2014年10月31日時点で、学園は土地の自己所有も借地契約もしていません。「認可基準に照らせば認可申請を受け付けないと思う。大阪で過去にそのような事例はあったのか」との日本共産党の石川多枝府議の質問に府私学課長も「過去に事例はございません