過去最多の9人による争いとなった衆議院東京15区の補欠選挙は、立憲民主党の新人、酒井菜摘氏(37)の初めての当選が確実になりました。 東京15区の補欠選挙の投票は午後8時に締め切られました。 開票状況について選挙管理委員会の発表はまだありませんが、NHKの事前の情勢取材やきょう投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査では、立憲民主党の新人の酒井氏がほかの8人の候補を引き離して、優勢です。 また、きのうまでに期日前投票をした人を対象に行った調査でも、酒井氏が上回っていて今後、順調に得票を伸ばすことが見込まれることから、酒井氏の初めての当選が確実になりました。 酒井氏は37歳。 看護師や助産師として働いたあと東京・江東区の区議会議員を務め、去年12月に行われた区長選挙に立候補しましたが落選しました。 今回の選挙では自民党が候補者擁立を見送り、野党や無所属の候補など、過去最多の9人が争いました
自民党が所属国会議員に年4回支給する「支部政党交付金」について、7月分の支給時期を同月末から6月に前倒しすると通知したことが25日分かった。 【ひと目でわかる】政党支持率の推移 交付金200万円に加え、夏の活動費(氷代)を通常の200万円から300万円に増額し、合わせて500万円を配る。6月の今国会会期末に合わせた衆院解散が取り沙汰されており、与野党の臆測を呼びそうだ。 自民党は政党交付金を国から年4回受け取るのに合わせ、各議員に1回200万円を支給。通知によると、4月分も300万円に増やす。党関係者は国政選挙を控えた時期などに増やすことがあると指摘する。 通知は岸田文雄首相(党総裁)と茂木敏充幹事長の連名。増額の理由について「パーティー収入の減少などを鑑みた」と記し、派閥裏金事件の影響を考慮したと説明した。衆院3補欠選挙の投開票を28日に控え、執行部の求心力を高める狙いもあるとみられる。
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日銀が3月、「異次元の金融緩和」に見切りをつけて政策を転換した。大規模緩和を軸とした経済政策「アベノミクス」に対し、日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さん(59)は「日本経済の価値を下げる亡国政策だった」と憤りを隠さない。以前から異次元緩和を批判してきた藻谷さんが考える、日本経済にとって本当に必要な対応策とは何か。 「壮大な社会実験」は失敗 ――異次元緩和の結果をどう見ていますか。 ◆この壮大な社会実験は失敗した。それを経て、私が14年前に提言した三つの策の重要性がようやく政財界にまで広く理解されるようになったことは皮肉な成果かもしれない。 私は2010年刊行の「デフレの正体」で、金融緩和は内需を拡大させないと指摘した。消費を拡大させる策は、若者の賃上げ▽女性の就労と経営参画の促進▽外国人観光客の消費増加――だけだと書いた。 だが、…
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