サマリー:BMWは、2000年から20年以上にわたる取り組みの末、新しい「学習型」のプロジェクトマネジメントの方法論を編み出した。これは1960年代以降、広く採用されてきた工業型のプロジェクトマネジメントの規範「ステージゲ... もっと見るート法」を覆すものだった。本稿では、BMWが革新的なプロジェクトを成功させるために用いた、学習型のプロジェクトマネジメントの重要性について論じる。 閉じる BMWが編み出した学習型プロジェクトマネジメント 自動車大手のBMWは2000年、短期間で製造を行うラピッドマニュファクチャリングを活用した自動車大量生産の可能性を模索する方針を決定した。たとえば、まったく新しい自動車製造の方法を切り開き、車種ごとの最低生産台数をこれまでよりも大幅に引き下げることにより、提供する車種、そして顧客の選択肢を拡大できないかと期待したのだ。 しかし、新しいテクノロジーが途方
トップ›IDマガジン›IDマガジン記事›[122-02]【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(100) :受け継いでほしい思い:IDを考える前提とID7か条 この連載も100回目を迎えた。この先ヒゲ講師はどのぐらい生きながらえるか分からないが、この好機に、受け継いでほしい思いを書き残したいと思う。たぶん、そう簡単にはくたばらないとは思うが、念のため(健康で70歳を迎えることを目指して少しずつ努力はしています)。というか、100回目に直面したので、これまでを振り返ってみたいという衝動にかられたからだ。 前提となるこだわり:IDのIとDについて IDのIはLearningではなくInstruction。だから学習設計とは呼ばずにID(無理やり訳せば、教授設計)と呼ぶ。学習は学ぶ人がやることであり、デザイナーの役割は学習を支援すること(それがインストラクションであると定義したのはIDの始祖ガニェ)。L
夜中におもむろに書評を書き出す第2段。 日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか~増補改訂版『日本“式”経営の逆襲』~ (光文社新書) 作者:岩尾 俊兵光文社Amazon この本自体はとても面白いし首肯できる部分も多いが、1箇所だけイチャモンをつけたい。 そもそもアジャイルソフトウェア開発という概念自体、マニフェスト(注:アジャイルソフトウェア開発宣言のこと)の発表よりも3年早く、1998年に日本の研究者から提案されている。 南山大学の青山幹雄教授による一連の研究である。 (同書より引用) ここで紹介されている「1998年」の「提案」とは、おそらくICSE1998で青山先生が発表した論文 "Agile Software Process and Its Experience" のことだろうと思う。Agile Software Process(ASP)という、実際に富士通の社内で実践されたソフトウェ
現在、オンライン学習への需要が高まる中、オープンコースウェア(OCW)の質に問う研究が注目されている。しかし国内のOCWの利用率は低く、OCWにおけるデザインの質に関する研究例はまだ少ない。筆者等による先行研究では、OCWのデザインをユーザビリティデザインとインストラクショナルデザインという2つ側面に分けて、国内外で認知度のある4つのオンライン学習サイトをケーススタディとして取り上げて検討し、OCWのようなオンライン学習サイトの探索効率を高め、円滑に学習できるデザイン指針案を提案した。そこで、本稿では、提案したデザイン指針案の有効性を検証するため、国内認知度が高いOCWサイト (北海道大学OCW)を例として、デザイン指針案をもとにウェブページのプロトタイプ(改善案)を作成し、既存サイトとの比較検証実験を行って有効性と改善度を評価した。
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