米国シンシナティ動植物園の絶滅危惧動物保護研究センターで、新しい不妊法の研究に参加しているメスのネコたち。(PHOTOGRAPH BY MADELEINE HORDINSKI) 「ネコ活」や「ネコノミクス」などの造語も広まり、今やすっかりネコの人気は定着している。ネコを飼っている人はもちろん、そうでなくても、テレビやネットで見かけるネコのかわいい姿に日々癒されている人は多いに違いない。だがその一方で、ネコは野生動物にとって大きな脅威だ。世界自然保護連合はネコを「世界の侵略的外来種ワースト100」にリストアップしており、米国では、最大で年間40億羽の鳥と220億匹の小型哺乳類がネコに殺されているという報告がある。日本にこうしたデータはないものの、アマミノクロウサギをはじめとする離島の希少種だけでなく、本土の普通の野生動物にとっても問題であることは環境省の研究で明言されている。 【関連写真】ネ