「検事から『酒をやめなさい』と言われたが『議員を辞めなさい』とは言われなかった」 記者団の取材に対してこう発言していた千葉県長生村議会の議長。 公用車の中で女性職員にけがをさせたとして罰金刑を受けた。 事件発覚から1か月半で、議会から3度も辞職勧告を受けた。 そして6月30日に辞職。 この短期間に起きた異例の事態から議員辞職勧告決議の持つ意味を考えた。 (千葉局 荻原芽生) 辞職勧告決議が出ても 人口1万3000人余り、九十九里浜に面し、温暖な気候に恵まれた千葉県唯一の村、長生村。 村議会の東間永次議長が、4月、職員の歓送迎会に出席して自宅に帰る途中、車を運転していた村役場の20代の女性職員を後部座席からたたいてけがを負わせた。私的な会だったが、乗っていたのは公用車だった。議長は、傷害の罪で略式起訴され、裁判所から罰金20万円の略式命令を受けた。 事件発覚後、村には苦情や批判の電話やメール