損保ジャパンの白川儀一社長は8日都内で会見し、中古車販売大手のビッグモーターによる保険金の不正請求問題を受けて、辞任を表明した。 【画像】損保ジャパン会見の様子はこちら 白川社長は、ビッグモーターの不正の可能性を把握していながら、大手損保で唯一、取引を再開したことについて「疑義の追及に時間をかけるよりも、今後の被害拡大を防ぐため厳しい再発防止を条件に、(損保ジャパンの契約者が事故を起こして壊れた車の)入庫再開をすることが、これから入庫するお客様にとっても、当社にとっても、ベターと判断した」と述べた。 その上で「損保会社3社を代表して疑義を追及してきたので、競合他社に現在の取引が大きくシフトする強い懸念を持っていたことも事実」と述べ、ビッグモーター社との取引を重視したため、取引を再開したことを認めた。 白川社長によると、損保ジャパンとビッグモーターとの取引が始まったのは1988年で、その後各
中古車販売大手ビッグモーター(BM)による保険金の不正請求問題で、同社と関係が深い損害保険ジャパンが昨年、一時見合わせていたBMとの取引を再開した詳しい経緯がわかった。BMがまとめた調査報告書は、組織的不正がなかったかのように内容が変わっていたが、白川儀一社長はその事実を知りながら「クロ(不正あり)と推測されるが、覆すのは困難」などと社内で発言。BMとの関係維持を優先し、追加調査せずに取引を再開するよう提案していた。 【写真】「昼飯食べるな」、異常な降格…ビッグモーターの社風、元社員が証言 白川社長と、親会社SOMPOホールディングスの桜田謙悟会長は8日午後に記者会見し、白川社長の退任を発表する見通し。金融庁もこうした事実を把握しており、両社への立ち入り検査でさらに詳しく調べる。
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