会見にのぞむ兼重宏行社長(中央)と新社長となる和泉伸二専務取締役(右)=25日午前、東京都港区(三尾郁恵撮影) 保険金不正請求が横行していた中古車販売大手ビッグモーター(東京)で長年トップに君臨し、一代で業界大手に成長させた創業者が25日、記者会見で辞意を表明した。同社では過剰な営業目標が課せられる一方、異常な降格人事が行われ、不正の内部告発も放置された。会見では組織ぐるみの関与を否定した兼重宏行社長(71)だが、企業統治(ガバナンス)の専門家は「経営陣が把握していないこと自体、内部統制ができていない証拠」と指弾する。 【写真3枚】店長に「罰金」社長が指示か…激しい文言が並ぶ兼重宏行社長名のメール 兼重氏は25日の会見で、一連の不正が行われた原因について「不合理な目標設定がノルマとなった」と認めつつ、「目標を勘違いした本部長が押しつけたことが不正につながった」との認識を示した。6月に外部弁