自民党の二階俊博元幹事長の3男で公設秘書の伸康氏が、次の衆院選の和歌山新2区から出馬する意向を固めたことがわかりました。これまで、町村会などの要請を受けても、態度を保留していました。 【直撃】世耕参議院議員…自民を離党したのに「県連会長代行」続投の怪 新2区への鞍替えは? 関係者によりますと、二階伸康氏(46)は、今週17日にも出馬を要請している地元県議らに正式に意志を伝えたあと、出馬会見を開くということです。 伸康氏は、和歌山県内の40を超える団体や、選挙区内の自民県議19人中16人から出馬要請を受けているということです。 伸康氏の父で、和歌山3区選出の二階俊博元幹事長は、自民党派閥の「裏金問題」の責任をとり、次の衆院選へ出馬しないことを今年3月25日、明らかにしています。 新2区には、共産党の新人・楠本文郎氏が立候補を予定しているほか、「裏金問題」で自民党から離党勧告処分を受けて離党し
5月15日、自民党の二階俊博元幹事長の3男で公設第1秘書の伸康氏(46)が、次期衆院選の新和歌山2区から出馬する意向を固めたと報じられた。17日に記者会見を開き、正式表明するという。 【写真あり】つかまり立ちで歩く“キングメーカー”二階俊博氏 「二階元幹事長は自民党の裏金問題に関連して、政治資金収支報告書への不記載が判明したことで、3月に次期衆院選への不出馬を表明しました。それを受け、和歌山県町村会が伸康氏に出馬要請していました。 二階元幹事長の後継をめぐっては、長男の俊樹氏との兄弟争いも報じられましたが、2016年にお膝元の御坊市長選で大敗した俊樹氏では危ういと、地元は判断したのでしょう。 伸康氏は大学卒業後、全日空に入社し、10年前から父親の秘書を務めています。父親の威光を笠に着ることが多い長男と違って、腰は低いですね。二階元幹事長も、これで気が楽になったのでは」(政治担当記者) 二階
自民党の二階俊博元幹事長の三男・伸康氏(46)が17日午後4時から和歌山県田辺市で記者会見を行い、次期衆議院に新・和歌山2区から正式に出馬する意向を表明しました。 【映像】なぜ世襲を支持? 世耕氏の鞍替えは? 二階氏三男が出馬表明 地元和歌山の取材で見えたものとは? 午後3時50分ごろ、田辺市の商工会議所には支援者らとともに伸康氏は笑顔で姿を見せました。伸康氏は「政治は一人の力ではできないということで、このように(支援者に)集まって頂いた。本日午前、町村会の会長らをお訪ねし、2区への立候補を決意したことを報告した」と話しました。 二階元幹事長の裏金問題による不出馬について、伸康氏は「私自身も、この事案が発生したときには公設秘書という立場で、二階代議士が政治的責任を明らかにした以上、責任は連帯して負うべきと考えていて、今もその考えに変わりはない。その段階ではもはや自らが後継者として名乗りを上
5月15日、自民党の二階俊博元幹事長(85)の三男で公設第1秘書の伸康氏(46)が、次期衆院選で新和歌山2区から立候補する意向を固めたことが明らかになった。5月17日に地元の和歌山県田辺市で記者会見を開いて表明するという。 二階氏といえば、裏金問題で二階氏個人の不記載額は党内最多の3526万円。二階氏の秘書は、政治資金収支報告書に記載せず、寄付の合計額を虚偽記入したとして略式起訴され、罰金100万円と公民権停止3年が先月確定している。 また、二階氏は幹事長時代に党から政策活動費として5年間で50億円を受け取っているが、その使い道についてはいまだに明確な説明がなされていない。 「 二階氏は3月25日、党本部で記者会見を開き、“政治不信を招いた”責任から次の衆議院選挙に立候補しないと表明していますが、実際のところは息子に地盤を世襲するための”出来レース”とみられています。不出馬を理由に党から何
4月24日、和歌山県内の21町村でつくる和歌山県町村会は、自民党の二階俊博元幹事長の三男で公設秘書の伸康氏に、次期衆院選の新・和歌山2区での立候補を要請した。 【処分逃れ!】二階俊博氏の「してやったり」なガッツポーズ 前日の臨時理事会において、全会一致で伸康氏に要請することを決定。同会の会長は、記者会見で「世襲批判はあると思うが、県のために動いてくれた俊博氏の息子だ。世襲がダメではないと考えている」と語った。 二階氏が次期衆院選への不出馬を表明したときから、新・和歌山2区では三男の伸康氏が出馬することが既定路線となっていた。 元兵庫県明石市長の泉房穂氏は、4月23日、自身の「X」にこう書きこんだ。 《二階元幹事長の不出馬は、息子に地盤を世襲するための出来レースであって、不出馬の時点で、初めからわかっていたことだ・・・》 和歌山県では、今も “二階ブランド” は健在だという。かつて本誌取材に
就任当初は「無策無風」と揶揄されながらも驚異的な政権支持率を維持してきた岸田文雄政権だが、最近では支持率が低迷している。そんな中で10月22日投開票の衆議院長崎4区の補欠選挙について、時事通信が「参院補選、野党系ややリード 衆院長崎4区は接戦」という見出しの情勢記事を配信し、話題を呼んだ。元プレジデント編集長で作家の小倉健一氏が分析するーー。 岸田が絶対的有利なはずの長崎4区補選で大苦戦 10月22日に投開票の衆議院長崎4区の補欠選挙について、時事通信が興味深い情勢調査をしている。 <長崎4区では、立民の末次精一氏と自民の金子容三氏が接戦を展開。末次氏は立民や共産、社民両党など野党支持層の支持をまとめつつあり、無党派層や一部保守層の支持獲得も目指す。金子氏は父で県知事、参院議員などを務めた原二郎氏の地盤を引き継ぎ、自公支持層を中心に支持固めに取り組む。大票田の佐世保市での支持拡大が勝敗のカ
カンボジアで38年ぶりに新たな首相が誕生しました。8月22日、首相に就任したのはフン・セン前首相(71)の長男フン・マネット氏(45)。権力の「世襲」として注目が集まっていますが、どのような政権となるのでしょうか。アジア経済研究所の新谷春乃研究員(カンボジア地域研究)に聞きました。 【写真】国民議会に登院したフン・マネット新首相=2023年8月22日午前7時34分、プノンペン、大部俊哉撮影 ――米国の陸軍士官学校を卒業し、米英で経済学の学位を取得するなど華やかな経歴を持つフン・マネット氏ですが、カンボジア国内ではどのように能力を評価されているのでしょうか? 現在のカンボジアではフン・セン氏が敷いた独裁的な体制によって、自由な言論活動がしにくくなっています。(フン・マネット氏については)その経歴から、優秀な人物だという認識はあるでしょうし、若くてエリートで欧米にも詳しいことから、強権的な政治
麻生太郎・自民党副総裁が引退の意向を固めたという情報が流れている。麻生氏の後継者と自他共に認める長男の将豊氏は、いつでも総選挙に出馬できる準備が整っているという。政界では、どれほどの実力政治家でも、「引退」が決まった途端にたちまち力を失っていく。 【写真】細身の紺色スーツ姿の麻生太郎氏。他、紫ストライプのネクタイ姿の鈴木俊一・財務相なども かつて郵政選挙に大勝して自民党内に圧倒的な力を持った小泉純一郎・元首相でさえ、「総裁選不出馬」を表明した途端、現職首相のうちに求心力が低下して後継者争いが激化した。 政界実力者と呼ばれた野中広務・元幹事長も政界引退を表明すると急速に力を失い、野中氏が仕切っていた自民党最大派閥の橋本派も東京地検特捜部の日歯連闇献金事件【※】捜査を受けて壊滅的打撃を受けた。 【※2001年に都内の高級料亭で野中氏を含む旧橋本派の政治家らが日本歯科医師連盟(日歯連)から1億円
「岸田首相の後見人」の麻生太郎・自民党副総裁が引退を決意したという情報が流れている。皮肉にも、そうした麻生氏の背中を押したのは岸田文雄・首相の解散先送りだった。 【写真】麻生氏の後継者なる、長男の将豊(まさひろ)氏。現在38歳。 麻生氏の後継者と自他共に認める長男の将豊(まさひろ)氏(38・麻生商事社長)は、父は元首相、父方の曾祖父は吉田茂・元首相、母方の祖父も鈴木善幸・元首相というウルトラサラブレッド。現在、父も経験した日本青年会議所(JC)の会頭を務めており、JC全国大会の挨拶では「日本を取り戻す」という安倍内閣と同じスローガンを掲げるなど、政界入りを強く意識していることがわかる。 実は、将豊氏のJC会頭就任は、父から出された後継者になるための条件だったという。麻生家に近いメディア関係者の話だ。 「麻生さんは自分が経営者時代にJC会頭を務め、そのときに全国にできた仲間たちが政治家になっ
自民党で幹事長などを歴任した石原伸晃・元衆議院議員(66)が6月27日に会見し、次の衆院選に出馬しない旨を表明した。一方で2025年参院選へのくら替え出馬を目指す考えも示したのだが、その決断への評価には厳しいものがある。政界ではかつての石原氏の裏切り行為を忘れていない人は多く、「やはり明智光秀は許されなかった」と指摘する声が大きいという。 【写真】東京8区名物だった、石原軍団の応援風景 当選10回を誇る石原氏は2021年の前回衆院選において、小選挙区で立憲民主党の吉田晴美氏に敗れ、比例での復活も果たせなかった。 「石原氏の落選はなかなかショッキングな出来事でしたが、さらに地盤としてきた杉並区ではその後の区長選で、野党統一候補が当選し、今年4月の杉並区議選では自民党の現職区議7人が落選。石原氏落選の影響だけではないと思いますが、自民党の退潮に歯止めがかからない印象ですね」 と、政治部デスク。
2021年の衆院選で落選した自民党の石原伸晃元幹事長が、次期衆院選では、これまでの地盤、東京8区からは出馬せず、参院選を目指すと記者会見で説明した。 【写真】「親ガチャ」? 石原伸晃氏の父親は 「東京8区の選挙区は後進に譲ります。憲法改正などまだやらねばならないことがありますから参院選に出馬します」 と驚くような内容を話した石原氏。 東京8区では、8回連続当選、衆院10期、幹事長や閣僚歴任という自民党の重鎮でもある石原氏だが、前回の衆院選では立憲民主党の吉田晴美氏に3万票以上の差をつけられ惨敗し、比例復活当選もならなかった。 自民党の政務調査役として長く務めた政治評論家の田村重信さんは、石原氏の落選について、 「流行語に『親ガチャ』という言葉がありますが、石原氏はまさに親ガチャの典型、世襲議員です。自民党も選挙が楽だからと世襲を出馬させるが、彼らは地元の空気がなかなか読めない」 と強く批判
いつもどおり、生真面目で淡々とした口調だった。しかし、その腹の中では――。 「今国会での解散は考えておりません」 【写真】立憲民主党の泉健太代表は内閣不信任案を提出したと発表したが、即否決された 6月15日、岸田文雄首相は衆議院の解散を否定した。翌16日に立憲民主党が提出する内閣不信任案を受け、解散総選挙へと踏み切るはず……。多くのメディアが “既定路線” として報じるなかでの決断だった。 「解散しなかったというより、“できなかった” というのが真相です。G7広島サミットで支持率を上げ、会期末に解散する計画は確かにありました。 しかし、支持率は一時上がりましたが、マイナンバーの運用トラブルや、当時秘書官だった長男・岸田翔太郎氏の公邸での “宴会騒動” など、不安要素がどんどん大きくなってしまいました。首相は悔しい思いをしていると思います」(自民党中堅議員) 政治ジャーナリストの野上忠興氏も
なぜ政治家の世襲は批判されるのか。神戸学院大学の鈴木洋仁准教授は「伝統芸能や医師といった『特異』な世界の世襲は関心を集めない。一方で、政治家は『みんな』にかかわる職業であり、さらには、ひょっとすると誰にでもなれる可能性のある立場だけに、世襲に対して強い反応が引き起こされる」という――。 【写真】今年度、人形浄瑠璃文楽の伝承者を育てるための研修受講生がゼロになった ■秘書官を辞任しても翔太郎氏への批判は止まない 岸田文雄首相の長男・翔太郎氏は、6月1日付で内閣総理大臣秘書官を辞任した。 5月25日発売の「週刊文春」で、昨年末に首相公邸で行った「忘年会」の写真が報じられたからであり、岸田首相は、記者団にたいして「公邸の公的なスペースにおける昨年の行動が、公的立場にある政務秘書官として不適切。けじめをつけるため交代させることといたしました」と述べた。 すでに過去のものとなったはずなのに、いまだに
毎日新聞は17、18の両日、全国世論調査を実施した。岸田文雄首相が、首相官邸で忘年会を開いた長男の翔太郎首相秘書官を1日付で交代させたことについて、「妥当だ」(33%)と「交代が遅すぎた」(51%)を合わせて83%に上った。「交代させる必要はなかった」は7%、「関心がない」は10%だった。 【写真】1993年、初当選した岸田氏 幼い翔太郎氏の姿も 翔太郎氏を巡っては、首相公邸で2022年末に親族と忘年会を開き、公的スペースで組閣時をまねたような記念撮影などをしたことが問題となった。首相は5月29日、「公的立場にある秘書官として不適切」とし、翔太郎氏を更迭すると表明した。 調査は、携帯電話のショートメッセージ(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯515件、固定514件の有効回答を得た。(数値は四捨五入)【野原大輔】
なぜ日本は世襲議員ばかりになったのか。キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は「小選挙区になってから現職優先の下で地盤、看板を引き継げる世襲議員以外の新人が党の公認を受けるのは困難になった。一度公認になると党内で政策論を戦わせる機会もなく、政治家の劣化を生んでいる。有権者は、いまこそ選挙制度改革について声を上げていくべきではないか」という――。 【図表】衆議院議員総選挙における投票率の推移 ■政治家が小粒になった 永田町では通常国会閉会後に岸田文雄総理が衆議院を解散するという臆測の下、各党で公認候補の調整が急ピッチで行われている。区割り変更で定員が5つ増えた東京では、公認候補選びで自民党と公明党が対立。24年間続いた連立政権がついに終わりを迎えるのではないかと報道をにぎわせているが、有権者不在の政党間の駆け引きに過ぎず、私は白けた思いで見つめている。 近年、国政選挙の投票率は右肩下
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