◇交流戦 広島2-0西武(2023年6月16日 マツダ) 広島の床田寛樹投手(28)が、16日の西武戦で今季初の完封劇を達成した。天国の北別府さんへ届けた見事な快投だった。 【写真】プロスポーツ大賞表彰式で北別府学と握手する落合博満。長嶋茂雄氏もにこやかな表情(86年撮影) 抜群の制球力で広島の黄金時代を支え、通算213勝を挙げた野球評論家の北別府学(きたべっぷ・まなぶ)さんが16日、65歳の若さでこの世を去った。沢村賞を2度獲得し、2012年には競技者表彰で野球殿堂入り。20年に自身のブログで成人T細胞白血病(ATL)を患っていることを公表して以降、懸命の闘病生活を送ってきたが、ついに力尽きた。 16日に本拠地で西武戦を迎えた広島は、半旗を掲げて試合を行い、新井監督以下チームは喪章を着用して臨んだ。そして先発の床田は、いつも以上に魂のこもった投球を披露。西武の2年目左腕・隅田との投げ合い