6月24日の土曜日に、ロシア南部で突如として起こった「プリゴジンの乱」は、珍しいことに、中国で間髪なく報道された。それどころか日本の何倍もの規模で、次々と種々雑多な「新情報」が流されたのだった。 【マンガ】ロシア人ドライバーが岡山県の道路で「日本やばい」と驚愕したワケ 普段から中国報道に接している中国ウォッチャーとしては、かの国に突然、「報道の自由」がやって来たかのようだ。一体、何が起こったのか? 一つ考えられるのは、この日が「端午の節句」の3連休の最終日に当たっていたことだ。6月21日が夏至で、翌22日が端午の節句。中国は22日~24日を3連休にした。政府としては、いつになっても「V字回復」しない国民の消費を喚起するという意味もあったのだろう。 中国政府も、メディアに君臨する中国共産党中央宣伝部も、基本的に3連休である。だが報道の現場では、ローテーションを敷いて、特に若手スタッフが出勤し