筋骨隆々でヒーローにはお決まりのマント、真っ赤なシャツに、ピチピチの青いブリーフ。かなりダサいが、憎めない。 青野慶久が考えた企業キャラクターのボウズマンだ。このボウズマンの声が出るパソコン用マウスなど、ユニークな顧客贈答用グッズを考え出し、たまに流暢な関西弁を操ることもあって、青野は「軽いノリの人」と思われがちである。 ところが意外にも、「格好よりも便利か否かが重要」「ムダと不便が大嫌い」。食事は3分以内、通勤は9800円で購入した自転車を使い、入浴は原則的にシャワーのみ、という生活を送る。むしろ、「堅実」「合理性」という言葉がしっくりくる性格だろう。 サイボウズの主力事業は、グループウエアという企業向けソフトウエアの開発と販売だ。 グループウエアとは、企業内の情報を共有化し、「チームワーク」を促進するソフト。つまり、業務の効率化を追求する仕事であり、青野の性格にピッタリだ。 その起業の