現在の一般的な元素周期表では原子番号118番までの元素の欄が配置されているが、これを172番まで拡張した周期表が提案された(元論文、「化学者のつぶやき」の記事)。 周期表の拡張としては、これまで第8周期以降を素朴に拡張したシーボーグの拡張周期表がよく知られていたが、今回提案された周期表では139番と140番が途中をすっ飛ばしていきなり典型元素の所に出てきたり、第8周期が埋まらないうちに第9周期に中途半端に元素が並んだりと、よく知られた周期表とはかけ離れた異様な配置となっている。超重元素では核に近い電子が光速に近いために相対論効果が強く出て、軽い元素とは異なる性質が表れてくるということで、今回提案された周期表はその相対論効果を考慮した理論計算に基づくものであるとのこと。 もっとも、今のところ発見されている最大の原子番号の元素は118番元素で、2002年の合成報告以来、先への進展はないようであ