NTTグループの中で、最も実態がつかみにくいのがNTTコミュニケーションズである。1988年のNTTデータ、92年のNTTドコモに続き、99年の「NTT再編」で誕生した。当初はグループ内の軋轢も辞さない新興勢力だったが、2000年にブチ上げた米ベリオ社の買収による痛手から立ち直れず、精彩を欠いていた。だが、近年、再び海外へ目を向けている。 (「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁) 一時的に、台湾と周辺諸国との通信が途絶した──。 2006年12月26日夜に発生した「台湾南方沖地震」は、国際通信を担っている海底ケーブルに過去最大級の“障害”を出した。 すぐさま、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)のネットワーク事業部で危機管理室長を務める平良聡は、27日午前中に緊急時の社内横断組織を立ち上げた。 マグニチュード6.7の地震が引き起こした地滑りにより、台湾南部とフィリピン北部のあいだにある
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 年明けから連続して、2010年にケータイ産業で何が起き、どう変わっていくのかを考えてきた。前編は期待の大きさと裏腹に混迷を増す業界の姿を、また中編は日本経済の成長戦略の基盤としてケータイが果たせる役割の可能性と課題を、それぞれ指摘してきた。 今回はその締めくくりとして、この2010年がケータイ産業にとってどんな意味のある年となるのかを、改めてまとめておきたい。 日本の通信キャリアは多すぎるのか? まず端的な結論としては、今年および来年はケータイ産業にとって激動の時期となる。そしてこれは単に業界のシャッフルが進むというだけでなく、おそらく今後10年のケータイ産業(あるいは社会全体)の方向性と雌雄を決める、そんな大きなインパクトを秘めた1年となる
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く