調査会社最大手のガートナー ジャパン リサーチソーシング シニアアナリストの海老名剛氏は次のように語る。 「SI・コンサル業界の動向は、全般的に、2008年度は低調ではあったものの、プロジェクトの受注残があったため、ほぼフラットな成長率で推移しました。しかし2009年は、ユーザー企業のIT投資が抑制されたため、マイナス5%程度まで落ち込む可能性があります。2010年にすぐ景気が回復するということは難しく、当面は低空飛行が続くでしょう」 当然ながら、転職市場も厳しい。一般に、「ITエンジニアの数は足りない」といわれてはいるものの、それはプロジェクトマネージャなど上流工程に近い分野の話だ。同社 リサーチソーシング リサーチ ディレクターの足立祐子氏は、「コーディングなど、下流工程に近い分野のエンジニアほど、人件費が安い海外のエンジニアに取って代わられています」と述べている。