「(どうして)被害者のほうに逃げさせるんだろう。病んでたり、迷惑だったり、恥ずかしくて問題があるのは加害者のほうなのに」 1月から放送しているドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)で菅田将暉演じる久能整がいじめについて語ったこのセリフが反響を呼んでいる。実際、いじめの被害者が転校したり不登校になったりするケースは多い。いじめに関する痛ましい事件も毎年起きている。 一方、加害者はといえば、学校教育法で「出席停止」が認められているものの、この措置が取られることは現在ほぼない。いじめ加害者に対しては、どう向き合ったらよいのか。現場の教師やスクールカウンセラー、教育学の専門家に取材した。(文:佐藤智/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 「深刻ないじめへの発展を避けるには、被害者と加害者の引き離しが大事なことは理解しています。ただ、学校では加害者に対しても学ぶ権利を保証することが求