TCシンポジウムやDESIGN IT!でDITA(Darwin Information Type Architecture)が話題になっていたようですが、反応を見る限りでは、相変わらず変な誤解が(特にWeb制作業界やSI業界に)あるようです。むしろシングルソース化という言葉に翻弄された経験のあるTC業界の方が免疫があるようで、思いっきり疑いの眼差しで眺めていたのとは対照的でした。 DITAの全貌が見えない現時点でアレではありますが、今回はDITAやシングルソース化という理想について、現時点で思うところをつらつらとまとめてみます。DITAというコンセプトそのものを批判するのではなく、以前から存在するこの種の理想が実現できない理由はどこにあるのか、そしてその前提として、コンテクスト変換という行為が極めて困難であることを明らかにすることが目的です。 「マニュアルの情報構造」にまつわる根強い誤解