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  • 名曲名演随筆 : 批評と権威 〜批評家とは〜

    2011年08月25日21:29 カテゴリ小林秀雄近代文学 批評と権威 〜批評家とは〜 すぐれた批評家であればあるほど、自分が批評家として存在することに対する自嘲的な思考を抱き、苦い言葉を吐露する。創作者が他の創作者の作品を批評していた状態から、創作しない者が創作者の作品を批評する状態へと移行したとき、批評は独立したジャンルとなった。しかし、この独立には奇妙なねじれが存在せざるをえなかった。 ポール・ヴァレリーはすぐれた批評を書いたが、その前に彼は『若きパルク』を書いた詩人であった。しかし、自らは詩を創作しない者が、他者の創作した詩を評するとはどういうことなのか。 創作しないその道の専門家であるということ。自らは創造性に恵まれないのに、他者の作品の良し悪しだけは鋭敏にわかってしまうということ。このことについての反省的自覚が自嘲的な思考や苦い言葉をもたらす。私が若い頃に親炙したわが国の批評家

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