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ブックマーク / piedra.hatenadiary.org (3)

  • 2010-09-15

    津原泰水の『瑠璃玉の耳輪』が刊行された。ウェブとは面目を一新したらしい。未読。 琉璃玉の耳輪 作者: 津原泰水,尾崎翠出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/09/10メディア: 単行購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (18件) を見る 人から電話が来て、尾崎翠って好き?と聞くので、いや別に好きではない、と答えた(ちなみに事典では私は尾崎には触れていない。だから、若い頃に読んだ単行の『第七官界彷徨』以外の作品を、以来読んでいないままの感想である。今読めば違う感想かも知れない)。幻想文学に関わっていると、尾崎、久生十蘭、澁澤龍彦、三島由紀夫……など、好きでないことで幻想文学に関わる資格を疑われるような作家がいる。好き、と評価することとを混同するのだろう。「好きか?って聞くな」と言いたい。で、そんなことを津原泰水に話していると、それは営業上の設問なのだ、と

    2010-09-15
    urashimasan
    urashimasan 2010/09/22
     批評のモチベーション"評価されてしかるべき作品が真っ当に評価されない、あるいは哀れな誤読にさらされている、という時に・正当に評価されているなら、多大な労苦を担ってまで批評を書く必要なぞ感じない"
  • 借りぐらしのアリエッティ - 萩の塵拾い

    が悪い。小人と少年の交流を主眼にしたいのだろうが、まったくそれが描かれていない。そのため、「君は僕の心臓の一部」とかいうラストのセリフも、まことに宮崎らしいものだが、まったく意味をなしていない。ばかばかしい。 絵は、とてもきれいだ。特にアリエッティが可愛らしく、最近は主人公の顔の揺らぎが気になったジブリだが、今回はわりと良い感じに仕上がっている。最初の方の「借り」のシーンが上出来。 俳優の起用は、今回は実力派をそろえてうまくいったと思う。人数が少ないし。ただ大竹しのぶとホミリーという組み合わせは今一つかな。 画面的にはスケール感がでたらめすぎて気になる。話がつまらないので、どうしても気持ちがそういうところに向く。 とりあえず、ジブリは宮崎監督と鈴木プロデューサーに引退してもらうのがいいだろう。 これはメアリー・ノートン『床下の小人たち』を原作に、宮崎駿が脚を執筆した作品である。映画

    借りぐらしのアリエッティ - 萩の塵拾い
  • 小説は小説家にしかわからない - 萩の塵拾い

    日の東京新聞の大波小波にめちゃおもしろいことが書かれていた。 まとめ引用すると、保坂和志と高橋源一郎が去年の「文藝」冬号(古っ!)で、「小説小説家にしかわからない、評論家はもういらない」と発言したのに対し、笙野頼子が「評論家でもちゃんと西洋哲学を理解している評論家ならいい読みはいくらもできる」(爆笑!)と反論し、さらに文藝評論家の田中和生が「そもそもポストモダンの教訓とは、読むことが書くことと同義であることにあったのではないか」と疑義を呈しているという。で、大波小波の書き手は、保坂や高橋は、評論家から長篇が評論の対象にされない憤だろう、と言い、評論家が書き下ろし評論の一冊も上梓すれば、前言撤回間違いなし、と皮肉を言う。さらに、書き手は、「三島由紀夫や中上健次がかかる傲慢な言辞を吐かなかったのは、評論家に相手にされているという確信を抱いていたから」と言い、続けて、高橋や保坂の作品が評論

    小説は小説家にしかわからない - 萩の塵拾い
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