鹿児島市の路上で2013年、警察官に取り押さえられて死亡した男性(当時42)の遺族が起こした国家賠償請求訴訟で、テレビ局が撮影した現場の映像の音声データを鹿児島地裁が証拠採用した。6月28日付。鹿児島地検が見せた映像を録音した遺族が証拠として採用するよう求めていた。 遺族側代理人の弁護士によると、音声データの元になった映像は鹿児島県警の警察官に同行取材していたテレビ局関係者が撮影。男性を取り押さえる場面の一部始終が映っていた。事件後に県警が押収し、鹿児島地検が保管している。 地検が15年3月、映像の一部を遺族に見せた際、遺族が音声を録音していた。音声データには警察官の会話や男性のうめき声などが記録されているという。 遺族側は国賠訴訟で、映像を証拠として開示するよう求めたが、検察側は拒否。遺族側は昨年8月、音声データを持っていることを明かし、証拠採用するよう地裁に求めた。 地裁は昨年12月、