福岡市中心部の天神地区で進む再開発事業「天神ビッグバン」プロジェクトでは、2023年は「九州初の5つ星ホテル」の開業が大きな話題になった。 開業したのは、外資系ホテルチェーン、マリオット・インターナショナルが手掛ける「ザ・リッツ・カールトン福岡」。日本では6か所目で、九州は初進出だ。そのすぐ隣には老舗として知られる西鉄グランドホテルがあるが、西日本鉄道(西鉄)の林田浩一社長は、客足について「はっきり言って全く影響ない」と断言した、ターゲット層が異なり、競合は起こらないとみているためだ。リッツ・カールトンに泊まる要人の随行員が西鉄グランドに泊まるといった相乗効果も期待している。 最低10万円 vs 1万4444円 リッツ・カールトンは、天神ビッグバンの一環として建設された地上25階建て複合ビル「福岡大名ガーデンシティ」の上層階に入居。6月21日に開業した。これまで、福岡市には外資系高級ホテル