ヤングケアラーとは家族のために介護や見守り、家事を日常的に行っている18歳未満を指します。長野県教委が2021年、高校生を対象に調査したところ、その「自覚がある」との回答は、全日制で1.6パーセントでした。ただ実態の把握は難しく、誰にも相談できず学校に通えなかったり、就職の機会を逃して困窮したりするケースも。母親の介護を経験した元ヤングケアラーの男性は、まず実情を知ってほしいと訴えています。 立教大学 コミュニティ福祉学部福祉学科・田中悠美子代助教: 「ヤングケアラーは、ケアラーである前に成長途中にある子どもという視点が大事。その子どもの年齢や成長の度合いを考えたときに不適切なケア、あるいは過度な負担を背負っていないか、早期に気づくことが大切」