盗撮など性に関する犯罪や問題行動を繰り返す「性依存症」や性の悩みを抱える当事者の家族会が今月、全国で初めて福岡市で発足した。性依存症は認知度が低く、専門の医療機関も少ない。家族は当事者への接し方が分からず、偏見を恐れて相談できずに孤立しやすいという。家族会は悩みを語り合って負担を軽減し、当事者の立ち直りにもつなげる狙いがある。関係者は「家族会と自助グループの両方があれば、連携して症状の回復が期待できる。この取り組みが全国に広がってほしい」と話す。 性依存症は精神疾患の一つとされ、海外の研究では人口の3~10%が当事者というデータもある。厚生労働省によると、国内では調査研究が進んでおらず、アルコール、ギャンブルなどの依存症対策事業にも含まれない。相談窓口や専門の医療機関も限られ、依存症からの回復を目指す自助グループもわずかだ。 2014年から活動する自助グループ「SCA福岡」(同市)には、家