「宇宙戦艦ヤマト2199」第1話の後半、古代進と島大介は、最新鋭の零式52型空間艦上戦闘機、通称『コスモゼロ』を、地下都市の格納庫で、初めて目にします。機能的で美しいパネルライン、「警告」の文字の記された表示板、「00」の識別ナンバー。赤と銀の機体に刻まれたメカニカルなディティールの数々が、ふたりの男の子の心を駆り立てます。 古代たちを画面の右手に、存在感たっぷりにたたずむこのコスモゼロは、絵とCGの合成で表現されています。といっても、両者がなにか魔法のような技術で融合されている、ということではありません。よくみると、コスモゼロの翼の下の高機動ユニットと着陸脚の輪郭線は、ほかの部分とは、線の太さがほんの少し、ちがっています。別々の素材が、画面の中で、あたかも一つのものであるかのように見えているのです。 正面やや上方から、コスモゼロをとらえたこの画面、じつは横から見ると、コスモゼロの3DCG