前回、映画『龍虎門』について紹介したが、今回はその前身(改題前)である黄玉朗・著の『小流氓』について書いてみようと思う。 小流氓とは「小さな暴れ者」という意味で、平たく言えば「チビっ子ギャング」である。ただ、こう書いちゃうとコメディみたいになっちゃうのだが実際のマンガは、暴力と残酷描写のオンパレードで、親からしてみれば「こんなマンガ読んじゃいけません!」と言われる事間違いなしの内容なのだ。そして作品の中心にあるのは正義と友情・正しい者への尊敬なので子供たちにウケないはずはない。日本で言えば『少年チャンピオン』系の作風と言えば分かりやすいか。 自分の武館『龍虎門』をアジトに脚技の達人・王小虎を中心に柔道&ヌンチャクの達人石黒龍や4人の舎弟をつれて町の平和を守っているのがこいつら小流氓で、その力は警察までをも動かすことができるのだ。こんな小僧たちが。 そして他流派や悪党に雇われたすんごい武功を