80年代のガンプラブームのころ、「コミックボンボン」などの雑誌には大量にガンプラの記事や広告が掲載されていた。そんなプラモデルの広告写真から出発し、現在でも完成品フィギュアを含めたホビー製品を専業で撮りつづけているプロカメラマンが、高瀬ゆうじさんだ。「フリーランスで同じぐらいの仕事歴の人は、おそらくいないと思う」とみずからも認める高瀬さんは、ホビー業界を裏から見つめつづけた生き証人でもある。過去の、現在の、そして未来のホビー業界について、高瀬さんにざっくばらんにお話していただいた。 スーツアクターの癖を覚えて、フィギュアをポージングさせる ── 最初にホビー関係の写真を撮ったのは、いつ頃なのでしょう? 高瀬 37年ぐらい前です。バンダイの「機動戦士ガンダム」シリーズの、「リアルタイプザク」と「リアルタイプドム」を雑誌広告用に撮ったのが初めての仕事でした。 ── それ以前は、何をされていたの
仕事相手は、主に雑誌社や通信社、スポーツメーカーさん。報酬は日給だったり、写真1枚1枚の切り売りだったりとさまざまです。基本は足代(交通費や宿泊費)をいただいた上で、依頼されたものを忠実に撮ってくるという仕事をしています。 陸上競技を撮影するときの機材一式(右から時計回りに) 16-35mmとストロボをつけたEOS 5Ds、70-200mmをつけたEOS-1D X Mark Ⅱ、400mmをつけたEOS-1D X Mark Ⅱ 現在使用している機材は、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark Ⅱ」2台と「EOS 5Ds」1台。“大砲”と呼ばれる望遠レンズは「EF600mm F4L IS Ⅱ USM」と「EF400mm F2.8L IS Ⅱ USM」を使用しています。 これに加えて、いわゆる“大三元”と呼ばれる「EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM」「EF24-70m
人工衛星搭載カメラの監視網が地球上を覆い、ネットに繋いでGoogle Earthを起ち上げれば、部屋を出ずともあらゆる場所の様子を見ることができる現代。お金と時間があればたいていの場所に行くことだって可能だ。「もはや地球上からフロンティアは消滅した」と高名な研究者が言ったのはいつのことだっただろう。 ところが、未開の世界は意外にもすぐそばにあることを、ごく一部の人たちだけが知っている。東京と横浜を中心に、ビルのダクト(通風管)に20年に渡って潜り、清掃の仕事の傍らで写真を撮り続けてきた写真家・木原悠介はその1人だ。 大半のビル内部には換気用、空調用のダクトが人間の血管のように縦横無尽に走っている。それなのに、内部を知る人はほとんどいない。さながら都市のフロンティア。“ご近所の秘境” は僕らの半径10メートル以内にあった。 現在、東京・中目黒のギャラリー、POETIC SCAPEで写真展『D
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