愛知県津島市の自動車整備工場が、バスの車検の際、必要な点検を怠ったとして中部運輸局は21日、行政処分を発表しました。大きな事故につながりかねない“不正車検”の問題。背景には「整備士の数の不足」がありました。 「愛知県警津島署の捜査員が、名鉄自動車整備の工場へと入っていきます」(記者) 2021年9月、愛知県警が名鉄の子会社「名鉄自動車整備」の工場に、家宅捜索に入りました。その疑いは“不正車検”です。 会社が調べたところ、2019年6月からの2年間に実施した車検1221件のうち、バスのホイールのボルトやナットの点検をしていないなど、不正な車検が、半分近くの553件ありました。 中部運輸局は21日、この工場に指定自動車整備事業の取り消し処分を行いました。これまで国から指定を受けて車検を行っていましたが、今後は出来なくなります。 「大型車というものは、ひとたびこうした事故になりますと、甚大な被害