一連の地震で車の中で避難を続ける人の中に、「エコノミークラス症候群」と診断される人が相次いることを受けて、熊本県益城町では19日夜、車の中で避難を続ける人たちに薬剤師などが予防のため、運動や水分補給などをするよう、呼びかけました。 このうち、大勢の人が避難している益城町総合体育館でも軽自動車やミニバンを含め、600台余りの車が止まっていました。 エコノミークラス症候群は、狭い空間で長時間、同じ姿勢でいるのが原因で、ふくらはぎなど、体内に血の塊ができ、それが肺の中の血管を塞いで呼吸困難や心停止を引き起こすものです。 車の中で避難している人たちは、シートを倒し、足を伸ばしている人もいましたが、長時間、同じような姿勢で座っている人が多く見られました。 薬剤師たちは、車の中での避難はエコノミークラス症候群を発症しやすいとして、窮屈な姿勢を長時間とらず、足の指をこまめに動かしたり、水分をとったりする