解放の父、松本治一郎の孫として 元民主党衆院議員の松本龍さんが21日、肺がんで亡くなった。享年67。民主党の菅政権下で環境相や復興担当相などを務めた。おおらかで飾らない人柄で与野党問わず人脈は広く、23日の葬儀には国政関係者や県政関係者のほか、部落解放運動関係者ら約千人が参列した。 松本龍さん(以下、龍さん)は1951年、福岡市生まれ。県立福岡高校から中央大学に進み、父である元参院議員松本英一氏の秘書などを経て90年から衆院議員を連続7期務めた。部落解放同盟では長く、(中央本部)副委員長を務めていた。 祖父は、全国水平社時代から部落解放運動の中心人物として知られ、部落解放同盟の初代執行委員長だった「解放の父」松本治一郎。部落解放運動に生涯を捧げた治一郎は、家族に危害がおよぶことなどを危惧して生涯を独身で通し、兄の息子である英一氏を養子に迎えた。龍さんは英一氏の長男にあたる。 残念なのは、龍