非正規の公務員は多くの場合に契約が1年ごとのため、職を失う不安からハラスメントにも声を上げにくい。ヴォイセズ内でもメンバーから被害の訴えが尽きない中、インターネット調査への協力を広く呼びかけると、退職者も含め531人が回答を寄せた。 「ハラスメント経験者が積極的に回答したと考えられる」(調査分析者)が、中間報告では68.9%がハラスメントや差別を受けていた。加害者は正規の上司が63.7%と最も高く、上司以外の正規職が23.3%と続いた。被害者の半数は「退職を考えるようになった」という。4人からは「無理やり性行為をされた」との訴えが寄せられた。 非正規を理由にした被害を聞いた質問(複数回答)では、「正規職の仕事を任された」(49.3%)、「仕事で必要な情報を教えてもらえない」(40%)、「『非正規さん』・『非常勤さん』などと呼ばれる」(33%)といった答えが多かった。ハラスメント調査に詳しく