全国の小中学校で、古くなったプールを使うのをやめ、民間の屋内プールなどを利用する動きが広がっている。改修にかかる費用を抑えるだけでなく、屋内施設なら空模様を気にすることなく授業ができ、先生の負担も減らせる。古いプールを釣り堀にして地域に開放する学校もある。 「もう少し力を抜いて。お手本やるよ。ほら、頑張って泳いでる感じ、しないでしょ?」「いいね、体が上手に伸びてるよ」。屋内プールに、インストラクターたちの大きな声が響く。ほめられた生徒たちの顔に、笑みが浮かぶ。 6日午後。愛知県蒲郡市のコナミスポーツクラブ蒲郡で、近くの市立蒲郡中学校(生徒数493人)の3年生約70人が、水泳の授業を受けていた。 コナミのインストラクター3人が、一人一人に声をかけながらコツを伝え、体育の教員は練習の成果をチェック。プールサイドではコナミのスタッフ2人が、事故のないよう見守る。 約2時間の授業を終えた折笠七海さ