兵庫県加西市の逆池(さかさまいけ)で、世界最大の水上メガソーラーが完成した。水面に浮かぶ樹脂製の「フロート(浮き)」の上に、縦約1・7メートル、横約1メートルの太陽光パネルが9千枚並ぶ。発電能力は2300キロワットで、一般家庭820世帯分が使う電気を生み出せる。 京セラの関係会社が運営し、電気は関西電力に売る。 各地で大型の太陽光発電所の建設が相次ぎ、陸上は適地が少なくなった。水上につくると、空間の有効利用に加え、パネルの温度が上がりにくく、発電能力の低下を防ぎやすいという。 京セラは3月に同県加東市の2カ所でも運転を始めた。来年3月には、千葉県市原市のダム湖でも、発電能力約1・3万キロワットの発電所をつくる計画だ。(西村宏治)