「早く妻がおるとこに行って謝りたい。一日も早く行きたいです」40年連れ添った妻を殺害した罪に問われている75歳の男は、法廷で涙ぐみながら声を震わせ、こう証言した。近所では「仲の良い普通の夫婦」と認識され…
拡大 事件の現場となった学校の教室はすぐに改装され「いこいのひろば」となった。昼休みになると子どもたちの遊ぶ声が聞こえるという=7月、長崎県佐世保市 「平成」が間もなく終わろうとしている。テクノロジーの進化で暮らしが豊かになり、多様な価値観が受け入れられるようになった一方で、数々の事件が起きた時代でもあった。九州では2004年(平成16年)に長崎県佐世保市で、小学6年の女児=当時(12)=が同級生に殺害される事件が発生した。この事件は私たちに何を残したのか。当時取材した西日本新聞の記者が、再び現地を歩いた。 *** 午前の仕事が一段落し、昼食を取ろうと街に出た時だったと思う。突然鳴り出した携帯電話の向こうで、上司の声が上ずっていた。 「小学校で女の子が切りつけられたらしい。すぐに現場に行ってくれっ」。2004年6月1日、長崎県佐世保市立大久保小学校。校門前にはすでに規制線が張られ、駆け付け
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