新幹線が止まる主要駅のそばで、青字の大きな看板をよく見かける。ビジネスホテルの「東横INN」。国内外に約320店舗、6万9000室余りを持ち、売上高は947億円(2020年3月期)。 国内では高知県と佐賀県を除く45都道府県に、海外も韓国、モンゴル、カンボジア、フィリピン、ドイツ、フランスで事業を展開している。レストランや宴会部門は持たない効率経営で宿泊費用を抑えているのが特徴だ。 出張の際、東横INNをよく利用していたら、フロントに貼られた支配人の写真から「女性が多い」ことに気づいた。さらに客室に置かれた社長の著書から、支配人の9割以上が女性だと知り驚いた。 ホテルの支配人は重責、重労働のイメージだ。客室で使う備品を調達し、何十人ものスタッフを採用してマネジメントする。時に宿泊客からのクレームにも対応するのは考えるだけで大変そうである。 日本の企業には女性管理職が少ない。令和2年度版「男