新型コロナウイルスの影響により品薄で高値だったマスクがちらほら見られるようになり、値段も落ち着いてきた。それを、政府が全世帯に配布する布マスク「アベノマスク」のおかげという人がいる。当の安倍晋三首相だ。もはや無駄遣いの象徴となったシロモノが、一般のマスク供給拡大に関係するとは思えないのだが…。(大野孝志) 火鍋、ホテル、タピオカドリンク、韓流アイドルグッズ―。東京・新大久保を歩くと、さまざまな店で山積みのマスクが売られていた。使い捨て五十枚入り一箱が二千~三千円ほど。張り紙には「最終在庫」「原価マスク」の文字。「3980円」を線で消して「2300円」と値下げをアピールする店もある。