そして、今度は“小さくなってしまいました”。 そんな13cmの“マッド・デイモン”が拝めるのが『ダウンサイズ』です。 本作は、人間の体を13cm程度まで小さくするという“ドラえもん”的な最新技術が発明された近未来が舞台。小さくなれば今の乏しい資産も倍化する!という手軽に億万長者になれる方法の登場に、まるで今の“ビットコイン”みたいに一部の人々が殺到。“小さい人”のコミュニティが作られ、大盛況になっていくなか、“マッド・デイモン”演じる主人公の夫婦もまた興味を惹かれて…という物語です。一応、人口が増えすぎた地球での社会問題を解決するという大義名分がこの技術の開発にはあったのですが、小さくなりたい人は完全に贅沢な暮らし目当てというのが皮肉です。 そう、この映画は完全に社会風刺を狙った「ディストピアSF」になっています。 面白いのは本作の監督があの“アレクサンダー・ペイン”だということ。これまで